2023.05.31
火災に関する知識
二酸化炭素消火設備の閉止弁義務化について
今年の4月から「二酸化炭素消火設備の閉止弁の基準」が施行された事はご存じでしょうか?
密閉空間で二酸化炭素が充満すると、酸欠となり最悪の場合死亡することは想像に難くありません。しかし、令和2年12月から令和3年4月にかけて、点検作業中にボンベが暴発するなどの死亡事故が相次いだため、消防庁は事故の再発防止のため技術基準の見直しを行いました。
要点を挙げると、以下の通りです。
・閉止弁の設置
・二酸化炭素の危険性等に係る標識の設置
・防護区画内立ち入り時の閉止弁の閉止
・点検時に取るべき措置を定めた図書の備え付け
・消火剤放出時の立ち入り制限に係る規定を定める
設備を備えている場合、二酸化炭素消火設備の集合管または操作管に、消防庁長官が定める基準に適合する閉止弁を設けることが義務化されているので、まだの方はお早めに工事を行うようにしてください。
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